空腹こそ最高のスパイス
4月月初から健康を目指して摂生を始めたが、これを書いているのは7月中旬。
3ヶ月半たった今、しっかりと体はこたえてくれている。
だいぶ変わってきたのがわかる。
見た目も10キロ痩せたから一目瞭然。
コレステロール値、肝臓のγGTPが基準値を超えてしまっていたが、今となっては基準値に収まっている。
4月から献血を始めたので7月に入り、もう一度献血に行って事前チェックをしてきたのだ。
3ヶ月でリセット完了できたのではないだろうか。
明後日とうとう最終巻門の人間ドック、全てをこれに照準を合わせて頑張ってきた。
ここまで頑張ってきたのに、数値が良くなってなかったら、私は泣きながら暴れるだろう、きっと…
そして暴飲暴食してやるのだ。
きっと良くなっていると信じている。
そんな摂生中のつい先日の話だが、あまりに空腹のためフラフラしてしまうほど枯渇している状態に陥ってしまった。
始めたばかりの時は、脂肪がついていたからだろう、体に燃やすエネルギー源が残っていたため空腹になったとしてもどうにかなっていた。
だが、最近は痩せてきたこともあり、蓄えていたエネルギー源が少なくなった。
結果上記のようなフラフラ枯渇状態、限界に達していることに気づき、とにかく食べねばと、久々に牛丼屋に吸い寄せられた。
まず白米を食べるのが久しぶりで、穀物と言ったら、オートミール、玄米、雑穀米がほとんど。
注文したなんの変哲もないオーソドックスな牛丼だったが、神々しく見えた。
とても良い匂いで食欲をそそる。
一口食べた瞬間、電撃が走る。
「うううう、うまいぃ」
なんとも言えない幸福感と共に体内に染み込んでくるのがわかった。
今まで生きてきた中で一番美味しい牛丼だった。
美味しんぼの一コマを思い浮かべるほどに美味しさを感じたのだ。
やはり人間というのは、空腹になればなんでも美味くいただけるのかもしれない。
その空腹度合いの程度が深刻であればあるほどだ。
そう、空腹こそ最高のスパイスである。