左利きのはじける脳みそ

おっさんが必死に今を生きる、人生の備忘録

6年前「小言」と名付けられたコラムってなんだ?

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20151月〜20168月までの1年8ヶ月、当時、店長でもない一美容師の私がスタッフLINEにほぼ毎週投稿した「小言」と名付けたコラムがある。

これをiPhoneのpagesに保存してあるのだが、ふと思い出して久々に読んでみたところ結構良いことが書いてあった。

懐かしさと共に勉強になるじゃないかと感心してしまう。

本当に自分でこんなこと書いたっけというぐらいの内容だった。

ハードルを自分で上げているが、頭がいい人からすれば何をこんな文章で…と思われるかもしれない。

だが、この程度の文章でも参考になる人いるんじゃないかと思う。

 

書くネタが思い浮かばない時は小言シリーズを再編集してアップしていこうと思っている。

よかったら読んでみてほしい。

 

その前に経緯を書いておこう。

 

その当時勤めていたサロンは業務委託の美容室でアシスタントはおらず、お客様に初めからおわりまで一人で携わるマンツーマンスタイル。

スタッフは色々なサロンで経験して来たスタイリストのみで構成されていた。

年齢差はあれど役職につかない限り、上下関係はないようなサロンだ。

はっきり言って個人のブランディングや、人より頑張ってより多く顧客をつけたスタイリストが売り上げも高く、個々の売り上げ差がかなり出る。

指名が多いスタイリストはほぼ指名のみの営業になっていき、指名が少ないスタイリストは指名無しのフリーのお客様に入客して営業していく。

フリーのお客様も限りがあるのでそれを分配していくため、あまり数多くは入客できないというデメリットがある。

なかなか指名を獲得できず、いつになってもフリーのお客様に入っていると、「フリー泥棒!」なんてレッテルはられたりしてしまいそうな感があるのだ。

 

私はその当時店長ではなかったけれど、売り上げはトップだったが、入社当初たいして顧客もおらずほぼ0スタートで(事情があり半年美容師を離れていた)、本当にお客様を付けるために必死だった。

早くトップになりたいと強く願っていた。

みんなが休憩する中、来店くださったお客様にせっせか手書きのDM(当時ハガキ)を作って送った。

カルテをしっかり書いて保管し、また来店していただいた時に前回の話を振り、覚えている感をアピールした。

そもそもカルテを書かないスタッフに疑問を持ったが当時の業務委託サロンというのはそれが普通だったようだ。

技術だけではなく接客の勉強や、心理学を学んだりもした。

いろいろ取り組んでみていった結果なんとかトップになれたのだ。

 

以前指名の少ないスタッフから

「指名たくさんいるからいいよね。俺は少ないからキツいし

と言われたことがあった。

内心、「だってあなたより努力したもん」と思ったのを覚えている。

 

当時、サロンとしてぬるさを感じていた。

人は楽な方を選ぶ、権利とばかり主張、要求はするけど自分は変えない。

なんだかなぁ、都合の良い話すぎやしねえかと。

だから考え方を変えてもらわないと、この先個々が伸びない。

そんなことを考えた結果、感じていることをあえてコラムとして発信してみようと思ったのだ。

サロンの意識の底上げをはかろうという想いがあったし、そうすることで、発信した以上自分もその事と向き合わなければならない。

そうすれば自分の成長にもつながっていくだろうと考えた。

案外書いていることは、当たり前のことだったりが多いけれど、その当たり前ができないのが人間で、一手間だったり面倒だったりするとつい省いてしまう。

その当たり前をできたとしたら改善につながったりする。

私自身は、有名なカリスマ美容師でもなんでもないし爆発的な人気スタイリストというわけでもない。

サロンワーク中心の一般的な美容師の一人に過ぎないけれど、だからこそリアルなのだ。

この「小言」は美容師としての在り方を見直し、より良い美容師になるためには必要な気がした。

私は何かを始めようと思ったとき、突然スイッチが入る、そうなるとやらずにはいられない。

この時も突然スイッチオンになったのだ。

 

伸び悩んでる美容師には参考になるかな。

美容師のことだけでなく、人生観とか日々の思考とか案外違う部分にも響くこともあるかも知れない。

 

まあ、気楽に再編集していこうとおもう。